2019年春ドラマの中で個人的に一番アツいのがこのドラマ!
TBS系列で火曜よる10時から放送中、吉高由里子さん主演の『わたし、定時に帰ります。』こと”わた定”です!
「残業ゼロ!定時で帰る!」がモットーのヒロインを中心に繰り広げられるお仕事ドラマです。
放送終了後にはTwitterで向井理さん演じるヒロインの元カレ「種田さん」がトレンド入りすることも!
女性たちの心を鷲掴みにしてます。(わたしもそのひとりです。笑)
原作は朱野 帰子(あけの かえるこ)さんの小説
原作は、朱野 帰子(あけの かえるこ)さんのお仕事小説『わたし、定時で帰ります。』(新潮文庫刊)とその続編となる『わたし、定時で帰ります。 ハイパー』(新潮社刊)の2冊。
ドラマでは、この2冊がベースに作られていて、登場人物やエピソードに多少変更が加えられています。
同僚ひとりひとりのエピソードは、原作よりもドラマの方が細かく書かれている気がします。
「わたし、定時に帰ります。」今からわかるあらすじ
今からでも間にあうよう、あらすじを簡単にまとめたいと思います。
もちろんここからは原作ネタバレ注意です!
ヒロイン・結衣は定時帰りのワーキングガール
ヒロイン・東山結衣はWEB制作会社で働く32歳の独身OL。
仕事をきっぱり定時終わらせて退社。
会社帰りに行きつけの中華料理店で半額のビールを嗜み、恋人とのプライベートも充実。
とても順風満帆に見えるヒロインの生き方ですが、彼女が定時帰りにこだわるのは、過去のトラウマに原因があります。
トラウマの一因であるワーカーホリックの元婚約者や個性的な同僚に振り回されたりしながら、その悩みや会社のトラブルを解決していく・・・
というお話です。
個性的な同僚たちと繰り広げるお仕事ドラマ
このドラマは、同僚たちとのお話が大半を占めているお仕事ドラマです。
恋愛要素は少なめです。しかも、結衣の恋人・巧は社外の人なので会社パートには出てきません。
が、物語が後半に差し掛かり、恋が動き始めましたよ!
同じ会社で働く元婚約者の晃太郎との三角関係が気になりますね。
原作とドラマの違いはこんなところ
ところどころ、原作から変更になっているところがありますが、当然ながら物語の根幹をかえるような大きなものはありませんでした。
ドラマは同僚たちとのエピソードがより細かく描かれている
ドラマ版は登場人物をしぼっているため、一人一人のエピソードが多く、結衣とのつながりも深くなっています。それぞれのキャラについては、結衣との関係に多少の差異があったります。
仕事命の皆勤賞女・三谷は、定時に帰る結衣をあまりよく思っていません。そして、種田に好意を寄せているため何かと頼りにされる結衣にライバル心を抱いています。この辺、原作とドラマとの違いですね。
双子を育てるワーキングマザー・賤ヶ岳は、結衣のよき先輩でもありますが原作では初の女性役員になるために無理をしてしまっています。旦那が代わりに育休を取っていることに言及されますが、ドラマのように登場はしません。賤ヶ岳の家庭についてはドラマ版のほうが深堀されてますね。
辞めたがりの新人男子・来栖は原作版の方が出来る子に描かれてます。これは、原作に登場している別の新人が影響しているのかな、と。ドラマ版には出てきませんでした。
この3人がドラマ版では結衣を比較的理解してくれる存在で、とてもいい関係を築いているように見えます。ドラマ版の方が個人的にはチームワークがあるなと感じました。
原作ではわりと重要なポジションでしたが、ドラマでは登場がない、または薄い人物もいます。
後半になってようやく、管理部の石黒さんが出てきましたね。
原作では、種田さんの仕事ぶりをやたら褒めるところがありましたが、ドラマでは突然出てきて結衣と会社の予算に関わる大事な会話をしていました。
石黒さんは、晃太郎との出会いにも関わっているのでもうちょっと早く出てきても良かったのかな。
そして、設定を変更されてしまった人物も。
ドラマでは派遣社員で登場の桜宮さんは原作では続編に登場する新人です。吾妻とのエピソードもドラマオリジナルのようです!
元婚約者・種田晃太郎との関係は
おそらく多くの人が気になっているのはここでしょう!
向井理さん演じる元婚約者・種田晃太郎との関係です。
原作の方が、より二人の関係が深堀されてます。
このあとドラマでも描かれると思いますが、なぜ結衣のいる会社にきたのか、
そしてなぜ両家顔合わせをすっぽかし、過労で倒れるまで働くことになるのか…その理由が判明します。
そして、結衣との出会いや馴れ初めが書かれているのは、今のところ原作だけです。
結衣の方が積極的だったんですね・・・このエピソードはドラマで見たかったです。残念。。
結衣のお父さんが晃太郎を気に入ってるというエピソードが度々登場します。晃太郎が結衣の家に招かれたり、その逆に、結衣が晃太郎の家(正確には弟の部屋)に行く話など、未だにお互いの家に行く二人の関係・・・。
続編は、もうYOUたち早くより戻しちゃってよ!と叫ばずにはいられない・・・お互いがお互いを守ろうとして奮闘する様子が描かれています。
原作の晃太郎はドラマよりも体育会系の一面が推されてます。
現婚約者・諏訪巧との関係は
二人の関係は原作・ドラマと変わらず現在進行形で結婚に向かっているカップルなのですが、
原作の方が若干、巧が難ありっぽいところがはっきり描かれています。(ドラマは最初はそんなことなかったんですけどね、、、忖度かな?)
結衣の家に挨拶にきたとき、結衣ママの料理にひとつも箸をつけなかったり(結衣の母は料理が苦手という設定です)して、彼が帰宅した後結衣パパが「晃太郎君は全部食べた」と棘のある台詞をはいてたり…
実家暮らしで、趣味にお金をかけまくったり(正月は毎年家族で海外旅行)、生活面で親に頼り切りなところがあり、これは・・・結衣ちゃん、ほんとこの男でいいの?って思うほどです。
ドラマでも、巧の押しで家賃20万のマンションで同棲しますが、
原作ではこのあと、賃貸は落ち着かないからマイホームを買おうと簡単に言っちゃったりするんですよね。
ドラマでも徐々に闇部分が見えてきていますが、原作は割と最初から怪しい感じが漂っております。
ドラマでは結衣と巧のいちゃいちゃシーンが追加されまくってますが、原作通りの結末迎えるならなんだか悲しくなりますね。。。
原作の結末から、ドラマの最終回を予想!
原作シリーズ1の最後は、今ドラマでも放送中の「星印」案件中に起きるあれこれについて書かれています。
マネージャーの福永が持ってきた案件だが、予算が赤字なのに、福永が無理矢理承認を通してしまうんです。
ここから残業なしで頑張っていた結衣の生活が少しずつ崩れていきます。
そして、婚約者との関係にも徐々に変化が訪れます。
結衣は、自分だけでなく周りも定時に帰れるように策を講じながら、これまで黙って福永の言いなりになってきた晃太郎の気持ちも少しずつ変えようとします。
ドラマもこの流れをくんでいくと思います。
おそらく、原作1作目の結末を最終回に持っていくのかなと予想!
個人的には続編のラストを映像化してほしいですが、連ドラで続編はエピソード数的に難しそうなので、スペシャル版とかやってくれないかなーーと思ってます。
最終回視聴後の感想
先日、6月25日に無事ドラマが最終回を迎えました。
放送後、やはり「種田さん」がTwitterのトレンドに上がってきてましたね。
それくらい破壊力抜群の最終回でした。
原作を読了したわたしとしても、満足の最終回となりました。ちょっとだけドラマ・原作のネタバレ感想を書きますね。
ほぼ原作「わたし、定時で帰ります。」のラストが描かれていましたが、巧との別れのタイミングなどが微妙に違ってましたね。原作では、会社で倒れて、病院で目覚めた時はまだ巧と付き合ってました。
あの病室のシーンが秀逸だったので、ドラマの別れのタイミングがベストだったと思います。脚本家さんすごい・・・。
でも、ちょっとだけ原作のラストも観てみたかったかも。笑
晃太郎に病院から付き添われ、巧と同棲するマンションに送り届けられたその時浮気現場に遭遇!という修羅場を…。
録画した最終回を見返してしまうほど、最高な種田さんこと向井理さんだったわけですが、欲を言えばもうちょっと結衣とのエピソードを深く描いて欲しかったなーというところです。
この記事を読んでいる種田さんロスのあなたは、ぜひ原作を読んでください!
結衣との出会いや、続編「わたし、定時で帰ります。ハイパー」でのラストシーンなどなど、まだまだあなたの知らない種田さんに出会うことができます!
長文になりますが、「わたし、定時に帰ります。」は間違いなく今期ナンバーワンドラマだったと思います!
スペシャルでもいいから続編してほしい・・・。